日本の夏の代表的な味覚の一つ、うなぎの蒲焼。特に最近では、手軽さと保存の利便性から、冷凍うなぎの需要が高まっています。しかし、冷凍うなぎを美味しく食べるためには、適切な解凍や調理のコツが必要です。今回は、老舗鰻店「近三」の六代目が、家庭で冷凍うなぎを美味しくするための方法を解説いたします!
うなぎの調理方法について
うなぎの調理方法は関東風と関西風で異なります。これらのスタイルは調理方法が大きく異なり、それぞれが独特の味わいと食感を生み出しています。特に冷凍うなぎを調理する際には、これらの違いを理解し、適切な方法を選ぶとより美味しくうなぎを楽しむことができますよ。
関東風
関東風の調理法は、うなぎを先に蒸してから焼く手法に特徴があります。この方法では、うなぎの内側はジューシーで柔らかく、外側はカリッとした食感に仕上がります。冷凍うなぎを使用する場合、まずは完全に解凍してから軽く蒸し、次にタレを塗りながら焼くと良いです。
関西風
一方、関西風のうなぎの調理法は、うなぎを直接焼きます。この方法では、うなぎの香ばしさが強調され、より濃厚な風味を楽しむことができます。冷凍うなぎを用いる際には、しっかりと解凍した後、オーブンやグリルでじっくりと焼くと良いでしょう。
冷凍うなぎを美味しく解凍する方法
冷凍うなぎの解凍は、美味しさを引き出す上で非常に大切です。ここでは、自然解凍と流水解凍の二つの方法について、それぞれの手順とポイントを詳しく解説します。
自然解凍の方法とポイント
手順: 冷凍うなぎをそのままのパッケージで冷蔵庫に移し、一晩かけてゆっくりと解凍させます。
ポイント: 自然解凍は、ゆっくりと解凍する方法です。これにより、うなぎが元の柔らかさとジューシーさを保ちやすくなります。翌日の夕食にうなぎを食べる予定の場合、前日の夜に冷凍庫から移すのがおすすめです。
流水解凍の方法とポイント
手順: 冷凍されたうなぎを密封パッケージのまま、流水をかけたまま10分ほど冷たい水の中に入れて解凍します。
ポイント: 手早く解凍を行いたい場合、流水解凍がおすすめです。ただし、夏場だと水温が高くなる可能性があるので、流水解凍をするのではなく、ボウルに氷水を入れて解凍を行うと良いでしょう。
冷凍うなぎを温める方法3選
冷凍うなぎを家で温める方法をメリット、デメリットを分けて、3つご紹介いたします。
1. 電子レンジ(おすすめ度: ★★★☆☆)
※近三の冷凍うなぎは内袋をとって温めます。
メリット: 手軽で早い。数分でうなぎを温めることができる。
デメリット: うまみ成分が逃げやすい。水分が飛ぶため、うなぎが乾燥しやすい。
うなぎにわずかに水をスプレーし、ラップをふんわりとかけ、500Wで約2-3分温めます。
忙しい日やすぐに食べたいとき、また関東風のうなぎでおすすめの温め方になります。
2. 湯煎(おすすめ度: ★★★★☆)
メリット: うなぎの旨みを逃がさず、均一に温められる。
デメリット: 温める時間が少し長い。
うなぎをビニール袋や保存容器に入れ、沸騰したお湯の中に8分ほど浸けます。 うまみが逃げにくく、ふっくらとした食感を楽しむことができます。
3. 魚焼きグリル・トースター(おすすめ度: ★★★★★)
メリット: 表面をカリッと焼き上げることができる。うなぎの香ばしさを引き出せる。
デメリット: 中心部までの火の通り具合に注意が必要。
関東風の場合
アルミホイルにうなぎをのせて、包み込む。酒を大さじ1ふり、魚焼きグリルで5分ほど焼きます。こうすることで、うなぎの身をふっくらさせます。その後は、アルミホイルを広げ、両面を1分間ほど温めます。これにより、表面がカリッと仕上がります。
関西風の場合
アルミホイルで包み込まずに焼くとより、表面がカリッとします。皮目を下にして焼き色がつくまで焼きます。
皮目に焼き色がついたら、ひっくり返して表面に少し焼き色が出るまで焼きましょう。
※うなぎの種類により、焼き加減は異なります。あくまでも目安として参考にしてください。
冷凍うなぎの賞味期限
冷凍保存の場合、賞味期限は購入時点でパッケージに記載されていますが、一般的には6ヶ月〜1年とされています。
一度解凍したうなぎは、再度冷凍することは避け、早めにお召し上がりください。
近三の冷凍うなぎを美味しく食べる方法
ここまでにスーパーで売っているうなぎを美味しく食べる方法をご紹介いたしました。近三でも冷凍うなぎを販売しておりますので、近三の冷凍うなぎを美味しく食べる方法を解説します。
近三のうなぎは国産
近三のうなぎは九州産の養殖うなぎを使用しております。養殖のうなぎは、餌がしっかりしているので、生臭くなく、美味しく食べることができます。また、近三で使用している九州のうなぎは、脂に旨みがあり、くどくなくて、近三のタレと相性が抜群です。
近三のうなぎの解凍方法
うなぎ解凍方法①:「蒸し器」を使用した解凍方(おすすめ!)
解凍方法で最もおすすめしている方法になります。蒸し器を使うことでより、身がふっくらした仕上がりになります。
外袋から取り出し、内袋のままで流水で10分ほど解凍します。
蒸し器を使って8分ほど蒸します。
うなぎ解凍方法②:「オーブン」を使用した解凍方法
外袋から取り出し、内袋のままで流水で10分ほど解凍します。
内袋からうなぎを取り出して、200度のオーブンで10分ほど温めます
うなぎ解凍方法③:「電子レンジ」を使用した解凍方法
外袋から取り出し、内袋のままで流水で10分ほど解凍します。
600wの電子レンジで2~3分ほど温めます。(温め方が足りない場合は、追加で加熱をしてください。)
うなぎのタレの解凍方法
外袋から取り出し、内袋のままで湯煎で5分ほど解凍します。
解凍が終わったうなぎにかけます
まとめ
さて、冷凍うなぎを上手に調理するコツはいかがでしたでしょうか?電子レンジや湯煎、グリル、トースターを使って、おうちで手軽に、でもちょっぴり本格的なうなぎの蒲焼を楽しむことができると嬉しいです。
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